Yupimon Garage Everyday

乗り物をこよなく愛する人の日々。

中古の過走行BMW 130iを買ってから2万キロ走ったレビュー

20179月に中古で購入した私の愛車BMW 130i (E87)

81,000kmの過走行とも言える走行距離で2オーナーの中古車を購入しましたが、

買ってからの走行距離が20,000kmを越えましたのでこれまでの振り返りをしてみたいと思います。

 

  

買って良かったと思うこと

 

買ってから1年半で、20,000kmを走行しました。

130iを買ってよかったなぁと思うことは、次の5つです。

 

1. なによりエンジンが気持ち良い

この車に乗り換える時に思っていた、"「エンジンを買いました」と言っても良いくらいエンジンが楽しい車"

という要件はパーフェクトに満たしています。本当に気持ち良い。

 

エンジンを気持ち良い!と思える感覚は恐らく一般人的ではないと思いますが、

この記事を見ている方であればきっとわかって頂けるはず。

 

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N52型の直列6気筒エンジン。もちろんNAです。

 

3,000回転くらいからエンジンが目を覚ましてきて、

4,000回転から上はエンジンが雄叫びをあげているかのようにぶん回ります。

クゥォーーーーンという高鳴りが、体の芯から震わせてくれます。

 

踏み込めばあっという間に7,000回転のレッドゾーンまで吹け上がるこの気持ち良さ。

他の車では間違いなく体験できないと思います。

 

きっと、Super Sprintのマフラーもいい仕事をしてくれています。 

yupimon.hatenablog.com

 

2. デザインがピカイチ

いかにもヨーロピアンなデザインが気に入っています。

最近の車に多い、デザインのためのデザインだったり、いかつくするためのデザインという余計な気配りが一切ありません。

横から見た時の、いかにもFRな流麗なシルエット。

 

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あえてホイールと車高がノーマル時代の写真を載せます。流麗でしょ?

 

無差別的に自分以外のものを威嚇しているような表情の最近の車の中に、優しい微笑みフェイス。

 

張り出したリヤフェンダーアーチを見せられると、ホイールを出すのが捗りますね。

 

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良い張り出し方をしてます。

 

3. ステルス性能が高い

これ、私にとっては結構上位に入るお気に入りポイントです。

楽しい車や人と違う車って、往々にして目立ちがちです。

ところがこの130iは、ベースが116i120iなどの大衆コンパクトカー。

それらベースモデルのホットグレードゆえ、同じシルエットの車がわんさか走っているのです。

 

パッと見は普通のエントリーBMWなのに、じつは知る人ぞ知る3L 6MT!的な自己満足を掻き立ててくれます。

 

4. 意外に壊れない

130i普通に壊れます。ただ、「意外に」というところがポイントです。

 

私の130i2011年式の後記最終モデルということもあり、すでに10万キロ走行していますが車齢はまだ(?)8年です。

電気系、センサー、エンジンなどの数々のトラブルを覚悟して買いましたが、

かれこれ1年半で20,000km。派手に壊れてレッカーを呼んだのはウォーターポンプの故障のみです。

 

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高速道路上や大事な用事の道中で壊れてしまってはどうしようもありません。

部品毎の寿命や壊れる箇所はわかっていますので、普段のメンテナンスと、消耗部品の予防交換をコツコツしていくことが肝要なのかと思います。

 

これは輸入車BMWに限ったことではなく、車やバイクを乗っていく上では至極当然のことですよね。

 

yupimon.hatenablog.com

 

5. 希少性からくる自己満足

先述したステルス性と繋がってきますが、カーセンサーを見ても全国に数台しかない130i6MTはその希少性が際立ちます

 

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よくありそうで、実は希少なグレード。

 

「おお、130iか」

「おおお、しかも6MTか」

 

という反応を貰えるとオーナー冥利につきます。

完全に自己満足の親ばかですが…。

 

BMWオーナーあるあるのエンブレム確認。

恥じることなく自車の後ろを見せられる心の余裕も、ゆとりをもった安全運転に繋がりますね。

 

6. 燃費もそんなに悪くない

イメージと違うかもしれませんが、燃費もそんなに悪くないのがポイントです。

 

下道で7~10km/Lくらい、高速で10~12km/Lくらいは走ります。

ガソリンタンクが45L入るので、400km前後は無給油で走行できる計算です。

 

もちろんハイオク指定ですが、全然"許せる"数字じゃないでしょうか。

 

 

 

 

ちょっとだけ不満なところ

 

基本的には130iにはとても満足しているので、大きな不満はありません

本当に細かくなってしまいますが、読まれている方がオーナーになった後のショックを少しでも和らげるためにいくつか「強いて言うなら」レベルの不満をあげます。

 

1. ワイパーの間隔が大ざっぱ

早速、ハイパー細かな不満です。

ワイパーの間隔調整がおおざっぱで、一番遅い回転に設定しても小雨時だと速すぎるんです。

 

ガラスがほとんど濡れていない状態でゴシゴシすることになるので、なんというか、ギュっ!という音が気持ちよくないのです。

 

なのである程度の雨が降り出すまでは、適度なタイミングで右レバーを都度操作して一回ずつ雨をぬぐうように運転しています。

 

2. 後方が本当に見にくい

購入時の記事にも書きましたが、後方視界が驚くほど悪いです。

 

バックモニターもついていないので、後ろ向き駐車が本当に苦手。

リヤガラスも小さく、振り向いてもイマイチ距離感がつかめません。

2万キロ一緒に過ごしましたが、いまだにバック駐車は不安なのです。

 

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窓自体も小さいですが、ヘッドレストがさらに視界を塞ぎます

 

バック駐車をする前には、

車輪止めの有るor無しと、車輪止めの高さを確認してから気合と勘でバックしています。 (嘘です。安全確認はしっかりしてくださいね。)

 

ルームミラーの視野角の問題ではなく、リヤウィンドウのサイズとCピラーの太さが原因なので、解決法は「慣れる」しかない模様です。

 

3. 後席が硬い

運転席に座っているとそこまで感じませんが、後席に乗った人からは度々その硬さを指摘されます。

 

車高調で少し引き締めているせいもあるとは思うものの、確かにリヤシートはやたら平坦で見るからに座り心地が悪そうですね…。

  

座布団を敷こうか迷います。天井が低いので、今度は狭苦しさが問題になりそうな予感がしますが…。

  

4. アフターパーツが少ない

買ってよかったことに入っていた「希少性」ゆえ、国産車BMWの他のモデル(M2M3など)に比べると極端にアフターパーツが少ないです。

 

BMW Performance3D DesignACシュニッツァー等のメーカーから一通り部品は出ています。

しかし、E系のBMWはもはや古参機種になりつつあるので在庫がないことが多く、受注生産となってしまうので値引き交渉もしにくいデメリットがあります。

 

特に、BMW Performanceのブレーキキットは在庫限りらしいので、欲しい方はお早目に…。

 

 

実際に遭遇したトラブル

壊れやすいというイメージばかりが先行するBMWの中古車。

買ってから1年半、2万キロ走って遭遇したトラブルは片手で数えるほどしかありません

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運ばれていく姿は切ないものです。

 

ウォーターポンプの故障でレッカーを呼んだのが、懐的にも時間的にも最大のトラブルでした。

その時の様子はこちらをお読み頂ければと思います。

 

yupimon.hatenablog.com

 

パワーウィンドウ、ABSモジュール、ドアロック、オイル漏れなど、

輸入車、特にBMWでよく聞かれるマイナートラブルもいまのところなく、これからが楽しみな個体ですね。(白目)

 

手を加えたところ

これに関しては、別途記事にまとめようと思います。という前置きのもとでざっくりお話します。

 

クルマにかかるお金は大きく分けて、

 ①カスタム、

 ②チューニング、

 ③メンテナンス&予防措置、

 ④故障&寿命対応、

 ⑤税金等法定費用

があると思っています。

 

皆さんが気になるところは恐らく③と④の部分ですよね。

これら2つの項目については、こんなイメージです。

 

 ・メンテナンス&予防措置 計261,000

   エンジンオイル交換 x3=61,000 (PETRONAS & WAKO'S)

   エンジンオイル補充1L x1=3,000

   エンジンクリーニング x2=19,000

   アライメント調整 x1=16,000

   エアコンガスリフレッシュ x1=12,000

   イグニッションコイル交換 x1=150,000 (OKDプロジェクツ)

   

 ・故障&寿命対応 計 606,000

   ウォーターポンプ故障対応 x1=200,000

   タイヤ&ホイール交換 x1=320,000 (ADVAN V105/ADVAN RZ)

   ブレーキディスク、パッド、センサー交換 x1=86,000 (DIXCEL)

 

パッと見とても高い金額がかかっていると思われがちですが、予防措置のものは「壊れてから交換」というスタンスでいくならば不要です。

(エンジンオイル交換だけは、最低でも1万キロごとに行ってあげてください。アライメントも大事です。)

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アライメントをしっかり取ることで、タイヤの偏摩耗を予防することもできます。

 

また、故障対応の中のタイヤ&ホイール交換について。

これはもちろんタイヤ交換だけで済ませば、コストは安く抑えられます。(メーカーを選ばなければ、10万以内に抑えられると思います。)

 

私の場合は、その後車高を落とすことを考えていたため少し太めのタイヤ&ホイールに履き替えました。

奥さんへは、「タイヤを交換するときはホイールも交換しないといけないからBMWは大変だ」と伝えました。

 

タイヤ自体も、ADVAN Sports V105というとっても良いグレードのタイヤを履いていますので、高く見えてしまっていますね。

車高調は、3Dデザインがおすすめです。

 

yupimon.hatenablog.com

 

最も大きな金額がかかるABSユニット交換が発生するとだいたい30万円ほどの修理代となるようですので、

常に30万円程度は突発修理対応資金を構えておくと精神衛生的には良さそうですね。

 

ABSが壊れたら乗り換えるゾ!」と割り切った付き合い方をするのであれば、もちろんその限りではありません。

 

ウォーターポンプはじめ各種部品類は、純正部品ではなく安価なOEM部品を使ってくれるショップに依頼すればもっと安く済ませることができます

 

こんな人におすすめです

すみません、お金のリアルな話になってしまいました。

130iは、こんな人におすすめできるモデルだと思います。

 

 ・楽しいクルマに乗りたい人

 ・人とかぶらないクルマに乗りたいが、目立つのは苦手な人

 ・マニュアルの輸入車に手軽に乗りたい人

 ・利便性を犠牲にしたくない人

 

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"普通の見た目"のマニュアル車自体が希少な時代になってきました。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

実際にBMW 130iの中古車を1年半所有して、2万キロ走ってみたレビューをお届けしました。

かかったお金、かけたお金については細かく書いた記事を別途準備しますのでお楽しみに。

 

10万キロを超えた私の愛車。これからも長く付き合いたいと思います。